〈SLE体験談その2〉

皆さんこんにちは。今回は本入院してからの話を。

昨年の12月16日に入院したものの、すぐには投薬治療開始ではなく、もう一つのつら~い山場が待っていました。それが忘れもしない「腎生検」と呼ばれる検査。


SLE(全身性エリテマトーデス)は全身のあらゆる臓器に症状が出ますが、出やすいものの一つに腎臓があります。私の場合も尿たんぱくが出ていましたので、それがどの程度の炎症を起こしているか等を実際に組織を採取して調べなくてはならなかったのです。リンパ節は手術室で採取したので、そうなのかなと思いきや、何と入院している大部屋で超音波検査しながら、局部麻酔で金属のストローの様な器具を腎臓に突き刺し(!!!!)組織を採取するとのこと。で、その直後、止血のため腎臓を数人がかりでギュウギュウと圧迫し、以降は重石で身動きの取れない状態で止血する時を待つ…。ネットで予備知識としては持ってはいましたが、実際に体験してみて、もう一度やるか?と言われたら私、即答出来ないです。これは。

入院してからは、痛み止めと熱さましで症状の苦痛は幾分和らぎ、食事の心配もなく(ただし普通の白飯は食べられず、おかゆにしてもらっていました)、看護婦さんの手厚いお世話で、家にいた時より精神的にも楽になっていたのですが、腎生検のあった夜は、大部屋であったにもかかわらず、一晩中「痛いよぉ~先生早く来てよぉ~」とうわごとのように小声で連呼し続け必死に耐えていました。生検そのものの傷の痛みというより、圧迫痛といいいますか、重石の痛みと、不自然な姿勢でいる腰の痛み(だったと思う)と、なおかつ絶対動いてはいけないプレッシャーと、熱で朦朧となっている意識とでないまぜになった苦痛。夜中に、当直医の先生が来て下さって、点滴に痛み止め(だと思う…あまりよく覚えていない)を加えてくれたけど、とにかく、朝が来るまでが長かった。よーーーーやく、腎臓内科の先生が超音波の機械をゴロゴロ押しながら来て、モニターを覗きながら「良く頑張りましたね~、きれいに止まっていますよ~」と言ってくれた時の嬉しかったこと!実際に安静がとけるのには数日を要しましたが、晴れて重しが取れ苦痛が減り、ほっとした瞬間の気持ちは忘れられません。

が、後日冷静になってから赤面したのは、同室に居合わせた方々にも、眠れない一夜であったであろうということ…。耐えるためとはいえ、本当に本当に申し訳なかったです。個室だったらよかったのにね。

腎生検から数日が経ち傷が落ち着いて、リンパ節の結果もSLE由来の症状であることが判明したところで、めでたく、ステロイドによる投薬治療が始まったのが、12月25日、クリスマスの日でした。

体験談その3へ続きます。