あひるのひとりごと

国指定の難病であるSLE(全身性エリテマトーデス)患者だけど、精一杯生きてます。大好きな植物さんのこと、ルーマニアの伝統楽器パンフルートのこと、夢の実現への足取りや、そのほか想うこと…書いています。

「サグとナユグに春が来る」

 皆さんこんにちは。だいぶ間が空いてしまいましたが、お元気でしょうか?

 

 始めに、「この冬の大麦栽培の様子はどうですか?」と疑問をお持ちの皆さん。

 ゴメンナサイ。今回はあきらめました!

 どうせ育てるんだったら、昔ながらに旧暦の「土用に土を犯してはいけない」という言い伝えがあるのを守った方がいいかなと、大麦の種まきのタイミングを計っていたら、なんと早目の霜が降りてしまい、また家の中も何となくバタバタしていたため(後述)この冬の大麦栽培は諦めました。

 

 今回はその少し前の9月前後から年明けまでの近況をつらつらと書いていきたいと思います。

 

 

 以前ブログにも書いたとおり(「BGMの効用」を参照)、スマホで音楽を聞き始めたことからユーチューブにハマった私。以来、お気に入りの曲やBGMなどを楽しんでいました。

 

 夏の終わり頃からだったでしょうか。日常のルーティーンが少し変わり、以前楽しんでいた地元エフエム局の「朝「星占い」がなかなか聞けなくなりました。それをちょっと残念に思っていたある日、ふと思いついて「ならそれも聞けばいいんだ!」と気楽な気分で動画検索したところ、ホロスコープのみならず芋づる式に、昨今のスピリチュアル系や引き寄せ系や、古代文明系や宇宙存在系の最新情報も怒涛の如く「耳」に流れ込んできました。

 

 スマホに流れ込んで来る精神世界系情報(スピ)のことについては、以前のブログ「20年前の未来」でも少し触れましたが、その時よりもさらに時代が変化し、最新最速の情報はどうやら「視覚(ブログ等の静止画)」ではなく「聴覚(動画)」での発信が多くなっているように私は感じています。

 

 折しもここ数年、

 「風の時代」だの、

 「レムリアの記憶」だの、

 「スターシード」だの、

 「引き寄せの法則」だの、

 「目覚めの扉が閉じる」だの……などなど。

 新しいトピックをチラチラ耳にするようになっていたので、私にとってスピ情報の空白の20年間を埋めるべく、最新情報の疑問点解消のために、これ幸いと聞き始めたのが運のツキというか(必然?)、爆勉強することと相成りました。

 

 ちなみに、私にとってスピすなわち「見えない世界」の存在についてのスタンスは、

 《見えない世界を「無い」と信じるより、「ある」と信じたほうが楽しいと思うから》

 という感じです。あるという証明もないなら、無いという証明もないですしね。

 

 要するに、知りたがり屋なだけなんです(笑)。

 

 私自身は霊感もチャネリング能力も一切ありません(たぶん、今の自分には必要がないのでしょう)ので、物事の判断は常に「(1+1+1+1)÷4」か、もしくは「共通項で解く」ということをモットーにしています。

 

 それは、物事を常に球体のようにとらえて、

 「これとこれって、違うように見えて実は同じこと言ってんじゃねーの?(Byチコちゃん風)」か、

 「これとこれって分野は違うけど、同じ解き方が出来るじゃん?(同上)」

 といった感じです。

 つまり、一つの物事について一人の提唱した考え方に捕らわれたり固着することなく複数の人の意見の中で共通項を見つけて、どうやらこれは真実らしいということをピックアップする方法です。これで情報の盲信を防ぐことが出来ると思います。

 

 

 さて、スピの爆勉強の結果わかった「今という時代」のこと。

 

 ホロスコープ上から言っても、

 宇宙存在からの視座から言っても、

 神様からの視座から言っても。

 共通しているのは、

《地球上での、今という時代は、とてもたぐいまれで貴重な切り替え時》らしい、

ということでした。

 まあ、信じない人にとっては単なる西暦2022年という一年でしかありませんがね。

 

 

 ところが、その影響を受けた?のかわかりませんが、ちょうど切り替え時というべき状態が私生活でも起こりまして……。

 

 そのきっかけはジャム加工用の原料を保管している我が家の冷凍ストッカーが、一台壊れたこと。

 我が家では本業の農業の一環として、細々とジャムの製造を行っていますが、ストッカーが壊れたのを機に、「ジャム製造のための法律改正が2年後にあるらしいけどそれ以降はどうするか?」という話になりました。話し合った結果、「加工所の建設が必須になるのなら、それを機にジャム製造は終了しよう」ということになり、密かに、法律改正を機に麦芽水あめを含めた加工所建設をもくろんでいた私は大ショック。

 

 おまけに、やめるのを機に「今まで飼えずにいた保護猫を飼うぞ!」と主人が爆弾発言。猫は嫌いではないけど、飼ったら加工所なんてまた夢の夢になると思った私は「聞いてなーい!!」と大憤慨し一時冷戦状態に。

 

 ただ、ジャムそのものの社会的要求度の低下や、以前から「砂糖の過剰摂取につながる物を作っているのではないか?」という私自身の罪悪感もあったので、ジャム終了については了承したのでした。ただ同時に、大麦による麦芽製造と水あめの商品化の夢もいったん棚上げの状態になり、「まあ、時を待とうか」とため息をつきつつ、大麦の試験栽培も、その先の商品化も先の見えないという、私にとってかなり精神的にキツイ年末年始を過ごすこととなりました。

 

 そんなこともありまして、一気に意気消沈状態に陥った私。

 スピの前向きな「こんなことするといいよ!」「大丈夫!きっといいことあるよ!」という言葉に励まされ、ますます連日聞き入っておりました。ある意味、すがるように聞いていた感もあります。家事をしいしい、どんどん聞いたスピから学んだ「これから何より大切なこと」。それは「自分を愛する生き方」でした。

 

 まず自分を労わって、自分を許し、

 自分を満たして、自分の望みを叶え、

 自分が自分の創造主だと自覚し、自分軸で楽しみ、

 自分をより深く発見し続けること。

 

 なるほど、そうなんだ、そうだよね。

 夢破れる度、学ぶだけ学んで、それでも前に進んで行く。行けると信じて、日常の中に自分のホッとする瞬間を楽しみつつ、「本当の自分がやりたい事っていったい何?」とひたすら自分に問い続けました。

 

 結果、正月明けにやっと自分なりの答えのキッカケを掴んだのですが……それはまた別のブログで。

 

 

 さて、実際の暦の上で節分、そして立春が過ぎましたね。

 

 「貴重な切り替え時」ということで少々お祭り騒ぎ気味だったスピ世界の熱波は、昨年の冬至をピークとして立春を区切りに過ぎ去ったようです。

 

 私自身も、年末年始からつい最近まで意気消沈しやる気が出ず、寝てばかりいた時期を通り過ぎ、ようやく落ち着いてきました。動画の聞く内容もスピ一辺倒でなく、以前のように静かなBGMも増え、それを耳にしながらゆっくりと、今新たなことに取り組み始めています。

 おかげでブログもこうして書く気力が戻って来ました……書く内容がまとまらず、書き上げるのに一週間以上かかってますが(苦笑)、それはいつものことです。誰が読むかもわかりませんが、コツコツ、ブログの更新はしていきたいと思います。

 

 

 あまり面白くもないことばかり書き連ねてしまいましたが、最後にこの回の題名について説明を。

 

 「見える世界」と「見えない世界」の位置づけを理解するのにぴったりの話として上橋菜穂子著「精霊の守り人」があります。そこでの世界観の設定がまさしくごく自然に、私の中での両者の関係を言い当てていると思います。

 

 「じゃあ、話そう。

 むかし、むかし、この地にはヤクー(注・物語中の先住民の名)だけが住んでいた。ヤクーたちは、目にみえるふつうの世〈サグ〉のほかに、この世には、ふだんは目にみえない、もうひとつの別の世〈ナユグ〉があるとしっていたんだ。まちがえないでほしいのは、きみたち〈新ヨゴ皇国〉のヨゴ人がしんじている『あの世』ではないってことだ。死者の魂がいく天国や地獄じゃない。サグとナユグは、どうじに、おなじところにあるんだよ。いま、ここに、ね。

 いちばんだいじなのは、サグとナユグが、たがいにささえあっているってことだ。(後略)」

 

 「現実世界」と、そこに同時に重なるように存在している「見えない世界」、すなわち神様や宇宙存在やホロスコープ上の事象が、

 《たがいにささえあっている》

という感性。実感はないけど、もしそうだったらすごいと思うし、面白いと思うのです。

 

 そして私が惹かれるのは、それが「人間と自然との関係」とどこか似ているからかもしれません。

 

 ネタバレではありますが、先の「精霊の守り人」ではシリーズ最後巻で「ナユグに春が来るとき、サグでも雪解けがおき洪水が起こる」という現象が起こります。主人公たちはその大惨事を未然に防ぎ、たくさんの人々を救うのです。

 

 この世界(サグ)と見えない世界(ナユグ)に、そして私に、今年、どんな春が来るのでしょうか?むろん洪水は困るけど、楽しいことを想像しながら、時を過ごすのもまたいいものですね。

 

 では、また。

 

 

〈PS〉イヤホン変えたら天国だった。

 

 今回、聞く動画ライフに拍車をかけた立役者が「ワイヤレスイヤホン」。息子が使っているのを見て、11月、百均(だけど千円)で購入し試しに使ってみたところ……

 

 まあ快適なこと、この上なし!!!

 

 スマホ本体は電波が届きやすいところに置きっぱなしでいいから感度は良くなったし、イヤホンのコードを引っ掛けて壊す(二つもダメにした経験者です)リスクもなくなったし、広告さえ気にしなければ次々と聞きたい物を再生してくれるのでますます自由度が高くなり、常に右耳(左は形が合わないのかすぐ抜けてしまうのと安全性のため)に手放せなくなりました。これは2021年の私の中での良い事ニュースのトップ10に入るな~。

 

 私みたいなイヤホン壊し屋の皆さん、ぜひお試しあれ。