さて、色々調べてみて、ワクチン有害情報を信じている人たちの傾向が見えてきました。
・現代社会制度を快く思っていない「世の中みんなダメダメ!ウイルス感染症」の方。
・現代医療の情報を信用しない「超自然派自分だけ純粋でいたい清潔症」の方。
・新世界の到来を切望し「終末思想信心自分だけ助かりたい派」の方。
・スピ系宇宙人信仰、現実逃避型「自分だけ特別な魂なので楽天家」の方。
それぞれがかぶる方もいますが、共通しているのが、「世の中は闇の組織の陰謀によって動かされていて、自分はそれらの闇を暴き、真実を伝えたいだけなんだ。」という強い自我意識で行動していること。つまり正義感高い「陰謀論信者」であることです。
世の中、様々な陰謀論が渦巻いています。「東日本大震災は陰謀によってひき起こされた人工地震だった」なんてのもあります。
でも、仮にそれが真実であったとしても、亡くなった人は帰って来ませんし、陰謀団体を探し出して憎しみをぶつけたとして、果たして、それで幸せが来るのでしょうか?
答えはノーです。虚しさと怒りがしこりとなって残るだけです。
余談ですが私の体験談で・・・高校の時のある社会科教師が「陰謀論信者」でした。「これは良かったと思うでしょ、でもこの裏には・・・」と歴史にしろ、公民にしろ散々授業してまして、最初は興味津々で聞いていた私もさすがに毎回こんな話ばかりなのであきれてしまい、「じゃあ先生、だったら先生が政治家になって世の中変えたらどうですか??」と職員室で噛みついた記憶があります。本来、教師は生徒に希望を与えるべき存在であるはずでは?自身が「陰謀」に乗っ取られ、生徒に「陰謀」を植え付けてはいけませんよね?
そもそも、心の中に他者(特定の金持ちや権力など)に対するつまらない妬みや恨み、不信感があるから、陰謀論に簡単にハマるのだと思うのです(しかし、世の中のことをうがった目で見ている割には、ネット上の学者や権威の肩書に弱く、仮にそれが偽物でもすぐ信じてしまうとは不思議なのですが)。自分の人生をしっかり生きている人に、それらにハマってるヒマな人はいません。
皆さんはどうか「陰謀論」に限りある大切な人生の時間を取られないように。
逆に、「陰謀論」に負けないという意味で、スピ系の方が「ポジティブな心でいればマスクもワクチンもいらない。コロナにならないよ」と言う人がいます。それでは「我々には神様が付いてる」と言って、お祭り騒ぎした結果感染爆発したインドの例と変わりありません。
間違っても、何も知ろうとせずに明るく生きることだけがポジティブなのではありません。
《すべてを知ってアホになれ》という教えがあります。
陰謀の存在を知るのは一向に構いません。どんなことでも知っておくことは大事です。それらの有象無象な事柄を無視せず知った上で「へーそうなの。で、それが何?」というように聞き流す強い意志の力と、何があろうとドーンと構えている覚悟を持ちなさいという意味です。
それが本当のポジティブに今を「生ききる」生き方だと私は思います。
さて。
これらの情報を受けてワクチン接種を拒否し、情報を拡散している上記のような方へ。
私から一言申し上げます。
それらのことが本当にそうなると信じてますか?
ただ単に「○○と言う人が力説しているから」という信仰心からですか?
闇の陰謀を暴露し、それに騙されるなと言う正義感からですか?
信じてるから、「打つのは危険だ。打たないで!」と叫ぶのですよね??
人が信じた通りに世の中は動いていきます。明るい未来を信じ希望を持てばそのようになっていくし、暗い未来を信じ恐怖におののけば暗くなっていく。
つまり、「陰謀があるんだ、世の中陰謀だらけなんだぞ」と信じた瞬間、すなわち陰謀の存在を認めた時、逆にそのことによって陰謀は存在感を与えられ、力付けられてしまいます。
「陰謀を暴露するつもりが、手助けにつながってしまう、というパラドックスが存在する」こと。
それに、皆さんがまず気付いて欲しい。
もし、その情報が正しく、信じた通り現実になったとしましょうか。
ワクチンを打った何億もの人たちが全て死に、人類のほとんどが不妊になったとします。
あなたはその時、「あぁ、良かった。私は正しかった。自分は打たなかったから死なないで済んだ。助かった。」と喜びたいですか?
打った人は愚かだと。陰謀を信じない人は滅ぶべきだと。そして、打たなかった人達だけでユートピアを作る?それって、選民思想ですよね。それこそ陰謀に利用されていません?
自分と世の中を正邪として分離し、こころの片隅で「自分は正しい。こんな間違った人類世界壊れてしまえ」と今、憎んでいるのではないですか?口では「人類を救うためにみんな打つな!」とカナリアのように警告者として正義感一杯に叫んでいるつもりなのでしょうが。
率直に言います。かなりの暴言ですが。
本当に救いたいのは「自分だけ」ではないでしょうか?
警告者になりたいなら、死を恐れずにまず真っ先に自分に打つべきではないですか?
本当は、心の中を「死にたくない!」という強い「恐怖」に支配されているだけではないですか?違いますか?
私の相棒がこんなことを言っていました。
「今の社会って、幕末みたいだよね。ワクチン接種の拒否反応って《牛を食べると角が生える》《写真を撮ると魂をとられる》なんて言っていたのと同じレベルじゃないか。みんな初めてだったりわからないものへの『恐怖』があるからなんだよな~。」
まさしくその通り!(時々ぽろっと本質を突いたことを言うんだよね)
そう、「恐怖の大王」(懐かしい響きだね)は空から降って来ません。私たちの心の中にいる。
皆さんにぜひ読んでいただきたいものがあります。
一年ほど前にアップされた日本赤十字の動画を文章化したものです。
あなたの心に届くことを祈って紹介させていただきますね。
その3に続きます。