あひるのひとりごと

国指定の難病であるSLE(全身性エリテマトーデス)患者だけど、精一杯生きてます。大好きな植物さんのこと、ルーマニアの伝統楽器パンフルートのこと、夢の実現への足取りや、そのほか想うこと…書いています。

「心に太陽を、唇に歌を」

 皆さんこんにちは。

 日々いろいろな情報が飛び交い、コロナコロナでまるで戦時中のような状況になって来ました。不安感ばかりが増していきます。

 現在世界の人口はざっと77億1500万人。全人口が感染し、コロナで仮に重症化するという5%の方が全て亡くなるとすれば、3億8575万人が犠牲になる計算。関連死も含めたらもっとかもしれない。日本の総人口1億2595万人より多いんです。で、もし日本の総人口の5%の方が亡くなると仮定すると…約630万人の方が犠牲に。電卓が壊れてるんじゃないかと何回も確認しましたが、この数字が変わることはありませんでした。

 

 「明日は我が身」。

 その覚悟を決めて誰もが生き抜く時代が来ました。

 

 前回、このブログで「希望の光の『白い闇』の中にいるようなものだ」と書きましたが、人と接するときは2メートル離れてなんて報道を見るにつれ、まさしく「白い闇」そのものの中にいるという実感が日に日に増しています。地球全体がすっぽりと濃霧に包まれ、まるで「トンネルの中を進んでいる」ような感じです。出口の見えない、短いのか長いのかさえ分からない状態…。

 

 でも、人間にはそれでも前を向こうという本能があります。

 こんな時に私が思い出すのが、この詩。

 

 

 『心に太陽を持て』

 

心に太陽を持て

あらしが吹こうが、

雪がふろうが、

天には雲、

地には争いが絶えなかろうが!

 

心に太陽を持て

そうすりゃ、何がこようと平気じゃないか!

どんな暗い日だってそれが明るくしてくれる!

くちびるに歌を持て

ほがらかな調子で。

 

毎日の苦労に

よし心配が絶えなくとも!

くちびるに歌を持て

そうすりゃ、何がこようと平気じゃないか!

どんなさびしい日だって

それが元気にしてくれる!

 

他人のためにも、ことばを持て

なやみ、苦しんでいる他人のためにも。

そうして、なんでこんなにほがらかでいられるのか、

それをこう話してやるのだ!

 

くちびるに歌を持て

勇気を失うな。

 

心に太陽を持て

そうすりゃ、なんだってふっ飛んでしまう!

 

(ドイツの詩人ツェザール・フライシュレン作。高橋健二が紹介し山本有三が訳詩)

 

 

 私たちは、闇ではなく光のトンネルの中にいるんです。そう信じさえすれば。

 

 だから闇雲に現状を不安がるのではなく、「真っ白な濃霧に包まれて2メートル先の人の姿がまともに見えず、話せない状態だけなんだ」と、各々がまぶしく光り輝く太陽を自らの中に描き心を強く持つことで、現状がきっと変わっていくのだと思うのです。

 自暴自棄になったり、自分は関係ないと現実逃避したり、他人のせいにしたり、政治家を愚痴っている場合ではありませんよ!不安だ不安だと当たり散らし何も解決しないことに費やしてるヒマなんて一秒もない!やれることを探そう!

 

 そうそう、「いつも何度でも」の中でも歌われていますよね?

 

 

 …かなしみの数を 言い尽くすより、同じくちびるで そっと歌おう

 …輝くものは いつもここに、わたしの中に見つけられたから

 

 

 自らが歌い、「私はここにいる」と互いに声を掛け合い、日々を過ごせたらいいですね。

 人々の心がこの騒動の前より少し、優しくなりますように…。

 

 ではまた。