あひるのひとりごと

国指定の難病であるSLE(全身性エリテマトーデス)患者だけど、精一杯生きてます。大好きな植物さんのこと、ルーマニアの伝統楽器パンフルートのこと、夢の実現への足取りや、そのほか想うこと…書いています。

「20年前の未来」

 時間が空いていてなおかつ頭の中がクリアになっている時を見計らい、部屋の中の蔵書を整理しています。その中で、実家から持ってきた雑誌の中で、今まで手付かずだったいわゆる「精神世界系」の書籍の整理に重い腰を上げました。当時は丁度1999年を挟んでのいわゆる「ノストラダムスの世紀末の大予言」だの、「マヤ暦の終末予言(2013年)」について騒がれた数年間分で、2019年の現在、とっくにその時代が過ぎてしまった「20年前の未来」から見ると、なんとまあ感慨深いものがあります。今振り返ると結構内容的には濃いものも多く混じっています。

 

 当時世間を騒がせた方々も、今はお亡くなりになったり、その教えも風化しているのもあり、また逆に当時、こんなこと言っていたんだ!と先見性にびっくりする文章あり、時が経って初めて真偽がはっきりするものだなあと、改めて読みふけったりしています。だから整理がなかなか進まない…笑。現在、ボリューム的には大体三分の1くらいには減ったかな。気持ち的にはすっきりしました。しかし最近は植物系の新たな興味の書類が着々と増えており、ま、一生追いかけっこですね。

 

 昨年スマホに変えて以来、勝手に入って来る内容の中に精神世界系の情報が何気にフツーに入ってきたりしている令和元年、ほんとに時代が変わったと思うことしきり。以前ならちょっとタブー視的な事もどんどんオープンになり、男女それ以外・日本と世界の壁もどんどん消えつつある認識が当たり前の「現在」が当時、どれだけ予測できたでしょうか?

 

 さらに興味深いことに、私が一昨年末に病気を患って丁度興味を持った(世間でも認知され始めた)「自律神経を整え穏やかに生きるメソッド」や「自分の心を見つめて身の回りを整えるメソッド」、「人生がうまく行くメソッド」と、当時一部の精神世界系で盛んに言われ始めていた(ただ私を含め、世間ではなかなか真の意味での理解が進まなかった)「本来の自分らしく生きよう」いう主張と共通点が多いことに気付きました。

 

 自分を大事に丁寧に生きると健康が保たれる。

 自分らしさを見つめると心も部屋も人生も整う。

 自分の本当にやりたいことをして生きるとお金や人に好かれる。

 

 以前ならどこかオカルトで乖離的だった精神世界と身体的・物質的幸福、つまり心と体、共に健やかに過ごす方法は共通だったということ。まさに実感としての心身合一や神人合一のことなんですが、それが「20年前の未来」である「現在」、ごくごくフツーの社会の認識になって来たのは、とてもすごいことだと私は感じています。

 

 何?今頃そんなこと気づいたの?という人もいるかもしれないけど…。

 

 病気になったことをきっかけに、「あなたはオレンジ、私は赤。みんな違っていていい。我慢しない!私は私を生きる!!」と吹っ切れた私は、明るい色の洋服を買い、身の回りにお気に入りを取り入れ、古すぎるおんぼろを少しずつ整理し直す様になりました。

 とにかく自分の気持ちに我慢しない。

 といっても単なる爆買いではなく、決して贅沢ではないけど「良いなと感じる」(この感性を磨くのが大事!)ものを取り入れ、気持ちを明るく保つよう心掛けています。

 家族の中には「お金がないのに…」と嫌味を言うものもいますが、も~気にしない!そういう人ほど、自分を変えずに周りのせいにして周りを変えたがる人。そう気づいてから、気持ちがとても楽になりました。こんな人はほっといて、「あなたは自分さえ変えられないのに、周りが変わるわけないでしょ、自分で自分を変えられるんですよ、私は。いーでしょー」と内心あかんべーしながら、自分は輝くんだ!とせっせせっせ日々努めています。

 だって、よーく聞いてみると、それって道理からではなく単なるわがままじゃない!ってことのまあ多いこと多いこと。つまらない愚痴や悪口や苦情を聞いてへこんだり怒ったりするのはもうばかばかしいし、病気でリミットされた時間がもったいないし、第一、自律神経に良くない。イライラした感情は病気にも悪影響甚大であることも医学で証明される時代になりました。サッサと耳をふさいでその場の悪い波動から逃げるが勝ち!!

 

 と、いう訳で、「本来の自分らしく」をモットーに生きてます。

 

 「私は私を生きる」体験をして、学んで、学び続けること。だって、それこそが、人間の「生きる意味」。 病気になって、それに気づき、本当に良かったと思っている私です。

 

 時代が20年余りかかって、1周回って(某番組のタイトルみたいだけど)、私を含めて、ヒトは「本来の自分らしく生きる」螺旋階段を一段、上がることが出来ているのでしょうか…?きっと、上がれていることを私は期待したい。

 

 盲目のバイオリンシンガー、増田太郎さんの「毎日が歌ってる」の歌詞より。

 

 ♪(前略)…螺旋階段を上るように これからも歩き続けるさ…(中略)

 あの頃より確かに僕らの、毎日が歌ってる…♪

 

 ではまた。