刈られてもひらく花
昨日のそぼ降る雨の中、働き者でマメなじいじが、一生懸命、庭の草刈りをしてくれました。
今朝になって庭に出てみると、タンポポさんとトウキンセンカさんが、刈草のなかで咲いています。
茎は切られてつながっていないのにもかかわらず、お日さまの明るい光に応えて…ただ、ひたすらに。
感動しました。
思わず拾い集め、そっと水で汚れをとったあと、なるべく明るい窓辺に置きました。
外で干からびていくよりも、ちょっとでも長く咲いてくれたらいいな…お花さん。
「もし、踏まれた花が訴えたとしたら、我々は皆、刑務所に入らなければならないでしょう。(ふん、馬鹿馬鹿しい、と相手が返す)そんな馬鹿馬鹿しいことを人間だけがやっている…」
私の好きな「家栽の人」の桑田判事のことばです。
刈られてもそれを嘆くことなく、ただ命尽きるまで咲こうとする姿に、教わることは多いです。自分はどうだろうか?
藤井博子